ルイ ロデレール|Louis Roederer

特徴と味わい

最も称賛されるシャンパーニュ ブランド

 ルイ ロデレールは英国の専門誌「Drinks International」誌において、「世界で最も称賛されるシャンパーニュ・ブランド2020」のトップに選ばれました。

 プレステージキュヴェの「クリスタル」がとりわけ有名ですが、全ての銘柄が常に安定して高い評価を受けてきた裏付けとなっています。

 ルイ ロデレールのスタイルは、一貫した「品の良さ」と「繊細さ」だと表現できます。これらは小手先の醸造技術だけで表現できるものではなく、徹底的に手をかけて栽培し、収穫されたブドウをベースにするものです。

ルイ ロデレール クリスタル
押しも押されぬフラッグシップ「クリスタル」

良質の畑を支える有機農法への取り組み

 240haに及ぶ広大な自社畑の質の良さは、他の大手メゾンに比べて群を抜いており、ノンヴィンテージに必要なブドウの70%、ヴィンテージキュヴェにいたっては100%を賄っています。

 これは極めて稀なことといえます。これらの畑は400超の区画に分けられ、個別に醸造されるのです。

 また、ルイ ロデレールはシャンパーニュ地方最大の有機栽培、バイオダイナミクス農法の実践者です。

繊細な味わいを生む醸造のスタイル

 ワインメイキングに関して最大の特徴は、基本的にマロラクティック発酵(乳酸発酵)を行わない点にあります。

 これによりブドウ果実由来の溌溂とした酸を残すため、「繊細な」スタイルが強調されます。

 磨き上げられた透明感と、豊富なリザーブワインがもたらす深みとのバランスがルイ ロデレールの「品の良さ」を生み出すのです。

・世界で最も称賛されるシャンパーニュ・ブランド2020

 

・シャンパーニュ地方最大のバイオダイナミクス農法の実践者

 

・マロラクティック発酵を行わない → 溌溂とした酸を残す

 

・上品で繊細なスタイル

銘柄一覧

ルイ ロデレール ブリュット プルミエ / Louis Roederer Brut Premier

ルイ ロデレール ブリュット プルミエ

 メゾンのスタイルがよく表されたスタンダードキュヴェ。

 フレッシュで繊細なアタックに始まり、ふんだんに使われるリザーブワインが生む深みのあるフィニッシュまで、口中の味わいの変化が非常に美しいシャンパーニュです。

 力強い味のものよりも、繊細なニュアンスを愉しむ食材や料理と合わせると良いでしょう。


 ピノ・ノワール 40% シャルドネ 40% ピノ・ムニエ 20%

ルイ ロデレール カルト ブランシュ ドゥミ セック / Louis Roederer Carte Blanche Demi Sec

ルイ ロデレール カルト ブランシュ ドゥミ セック

 45g/ℓのドサージュ(加糖によって甘辛を調整する工程)で甘口に仕上げたタイプ。

 六つのヴィンテージをブレンドされたキュヴェはセラーで3年熟成され、澱引き後さらに6ヶ月寝かされます。

 メロウな甘みは主張しすぎず、きめの細かい酸味と熟成由来のフレーヴァーとの調和があります。デザートはもちろんお料理とのペアリングの幅が広がるアイテムです。

 またパーティーやワイン会の後半、辛口のワインに疲れたころには、ことさら美味しく感じることでしょう。


 ピノ・ノワール 40% シャルドネ 40% ピノ・ムニエ 20%

ルイ ロデレール ブリュット ヴィンテージ ロゼ / Louis Roederer Brut Vintage Rose

ルイ ロデレール ブリュット ヴィンテージ ロゼ

 ルイロデレールは「インフュージョン」と呼ぶ独自の技術でロゼシャンパーニュを生産します。

 この技術は7~10日間もの長い時間ピノノワールの果皮を低温で漬け込むことで、フレッシュさを保ちつつ、ピノノワールのアロマや色素を抽出するものです。

 大半の生産者は赤ワインをブレンドする簡易な方法を採用するなか大変手間のかかる工程です。

 淡いサーモンピンクの色調は華やかで、アセロラやローズペタルのアロマを持ちます。余韻まで続くピンクグレープフルーツやミネラル、ナッツ様のフレーヴァーには、さらなる熟成のポテンシャルも感じ取れます。


 ピノ・ノワール 70% シャルドネ 30%

ルイ ロデレール ブリュット ヴィンテージ ブラン ド ブラン / Louis Roederer Brut Vintage Blanc de Blancs

ルイ ロデレール ブリュット ヴィンテージ ブラン ド ブラン

 コート デ ブラン地区のグランクリュ「アヴィズ」の自社畑から高品質のシャルドネのみ厳選。澱とともに5年の瓶熟成を経ることで十分なうま味を備える。

 アヴィズらしいチョーキーなミネラルを、よく溶け込んだクリーミーな泡が包みこむ。洋梨のタルトやヘーゼルナッツ、少々シナモンのようなスパイスのニュアンスも見せる。長く続く余韻までゴージャスな印象。

 海老などの甲殻類とは抜群のマッチングでしょう。


 シャルドネ 100%

ルイ ロデレール ブリュット ナチュール ブラン フィリップ スタルク / Louis Roederer Brut Nature Blanc Philippe Starck

ルイ ロデレール ブリュット ナチュール ブラン フィリップ スタルク

 ドサージュを施さず極辛口に仕上げたモダンなスタイル。マルヌ川沿いのキュミエール村で完熟したブドウを原料とし、天然酵母で発酵されます。マロラクティック発酵も行われません。

 ノンドサージュ・ノンマロラクティックのシャンパーニュは極めて希少です。

 このキュヴェのプロデュースを任された「フィリップ スタルク」は、建築をはじめ多分野で活躍するフランス人の有名デザイナーです。

 洗練された透明感ある味わい。ボディは筋肉質で、張り詰めた緊張感があります。レモンや白桃のコンフィチュールのような熟した印象も。あえてガス圧を抑えた柔らかな口当たりが心地よい。


 ピノ・ノワール 55% シャルドネ 25% ピノ・ムニエ 20%(2012)

ルイ ロデレール クリスタル / Louis Roederer Cristal

ルイ ロデレール クリスタル

 1876年、ロシア皇帝アレクサンドル2世の要望により生まれ、全てのシャンパーニュの中で最高峰の一つであり続けています。

 ルイ ロデレールの全てを集中し、エレガンスを追求した「クリスタル」は代名詞である透明のボトルでリリースされます。

 6年もの熟成を経ていながらフレッシュさを保ち、石灰質土壌由来のチョーキーなミネラル感を終始感じます。ハリのある絹のようなテクスチャーは、エルメスのスカーフのようです。


 ピノ・ノワール 60% シャルドネ 40%

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