ドゥラモット|Delamotte

特徴と味わい

幻のシャンパーニュ「サロン」の姉

 1760年創業の「ドゥラモット」は、幻のシャンパーニュ「サロン」の姉妹メゾンであることで特に有名です。元々生産量が少ないうえに、ごく限られたブドウの良年しかリリースされないサロンは、希少性が高く、常に激しい争奪戦になります。

そのサロンとドゥラモットは同オーナー、醸造も同じチームが担当しています。そしてサロンがリリースされないヴィンテージにおいては、そのブドウもドゥラモットが用いています。

 この近似性からドゥラモットは「サロンの妹」と表現されますが、両メゾンの社長であるディディエ・デュポンはこれに対して、それぞれの歴史や規模から「サロンは『芸術家肌の妹』、ドゥラモットは『優等生タイプの姉』」とインタビューで答えています。

ドゥラモットの畑
260年超の歴史を誇るドゥラモットは、実はランソンと同じルーツを持つ。

グランクリュのシャルドネを緻密にブレンド

 ドゥラモットにとって、コート デ ブラン地区(「白い丘」を意味する)のグランクリュで収穫されたシャルドネを活かした、透明感や緊張感がメゾンのアイデンティティです。

本拠地を置くMesnil-sur-Ogerメニル シュール オジェをはじめ、OgerオジェAvizeアヴィーズCramantクラマンなどのグランクリュから送られるシャルドネはメゾンの屋台骨であり、それぞれの個性を緻密なブレンドでまとめ上げています。

シンプルなアプローチとラインナップ

 醸造に木樽は使われず、全てステンレスタンクを用います。余計な装飾をせず、最高のテロワールをピュアに表現するアプローチです。

 ブドウのポテンシャルを活かしきるため、長期の熟成を経てリリースされます。スタンダードキュヴェで30~36ヵ月、そしてミレジメのブラン ド ブランにいたっては、最低でも7年は地下のセラーでリリースを待ちます。

 そして商品ラインナップも非常にシンプルで、しっかりと作りこまれた4つの銘柄に絞っています。

ドゥラモットのカーヴ
惜しみなく手間と時間が注がれるドゥラモットのシャンパーニュは非常にコストパフォーマンスに優れている

・幻のシャンパーニュ「サロン」の姉

 

・グランクリュのシャルドネを緻密にブレンド

 

・シンプルなアプローチとラインナップ

銘柄一覧

ドゥラモット ブリュット / Delamotte Brut

ドゥラモット ブリュット

 贅沢な造りのドゥラモットのスタンダードキュヴェ。

 ドゥラモットの屋台骨であるグランクリュのシャルドネが50%も用いられる。さらに瓶内熟成も30~36ヵ月と規定の倍以上。


 白い果実、洋ナシ、ジンジャーのアロマ。エレガントなミネラルのタッチを伴う。



 シャルドネ 60% ピノ・ノワール 35% ピノ・ムニエ 5%

ドゥラモット ブリュット ロゼ / Delamotte Brut Rosé

ドゥラモット ブリュット ロゼ

 シャンパーニュでは珍しいセニエ(血抜き法)によるロゼ。黒ブドウを皮ごと漬け込むため、果皮由来の渋みにより骨格のあるロゼに仕上がる。

 ピノ・ノワール 80% シャルドネ 20%

ドゥラモット ブラン ド ブラン / Delamotte Blanc de Blancs

ドゥラモット ブラン ド ブラン

 メニル、オジェ、アヴィーズの3つのグランクリュのシャルドネを等分にブレンド。48~60ヵ月の瓶内熟成を経てリリース。
 


 シャルドネ 100%

ドゥラモット ブラン ド ブラン ミレジメ / Delamotte Blanc de Blancs Millésimé

ドゥラモット ブラン ド ブラン ミレジメ

 6つのグランクリュのシャルドネをブレンド。最低7年の熟成期間を経てリリース。「プチ・サロン」と呼ばれるほどの気品を備える。

 シャルドネ 100%

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