ブルーノ パイヤール|Bruno Paillard

特徴と味わい

ジョエル ロブションのお墨付き

 ブルーノ パイヤールの創設は1981年と新しく、戦後に創設された数少ないメゾンのひとつです。

 歴史の短いメゾンではありますが、世界中に星付きレストランを持つジョエル ロブションが惚れ込み、彼のレストランでは常にブルーノパイヤールがサーヴされています。

 また、オリエント急行やコンコルド、著名なワイン評論家であるジャンシス ロビンソン女史の結婚式にも採用されるなど、プロフェッショナルからの高評価が特に目立つメゾンです。

ブルーノ パイヤール N.P.U.
この上ない、N.P.U. (ネック プリュ ウルトラ)

高い比率の自社畑

 ブルーノパイヤールはOgerオジェMesnil sur ogerメニル シュール オジェBouzyブジーVerzenayヴェルズネイの12haのグランクリュを含む34haもの自社畑を保有しており、使用するブドウの半分以上をここから賄っています。

 特にシャルドネに強みをもつ「シャルドネハウス」として知られています。

 これらの自社畑は全て有機栽培で管理されており、区画ごとに仕分けされ醸造されます。このことはブルーノ パイヤールの緻密なブレンドにも寄与するものです。

研ぎ澄まされたエクストラブリュット(極辛口)のみ

 ブルーノパイヤールではドサージュ(補糖)が厳しく制限されており、全てのシャンパーニュはExtra Brutエクストラ ブリュット(極辛口)としてリリースされます。

 またベースワインも『Premiere Cuveeプルミエール キュヴェ』と呼ばれる一番搾りの果汁のみを使用(ブドウ1kgあたり500ml)し、ブルーノパイヤールのスタイルである際立った純度が表現されます。

 この引き締まった味わいは、現代的なガストロノミーとの相性も良いため、多くのレストランで採用されているのも納得です。

一目でわかる熟成具合

 ブルーノパイヤールの全てのボトルには、デゴルジュマン(澱引き)の日付が明記されます。これにより通常では分からない「リリース後の熟成具合」が明瞭になりました。

自分好みの「飲み頃」を探るシャンパーニュラヴァーにとって、痒い所に手が届く嬉しい配慮です。

多くのメゾンに浸透しつつあるこの試みも、ブルーノパイヤールがシャンパーニュで初めて実現したものです。

・多くのプロフェッショナルからの高評価

 

・研ぎ澄まされたエクストラブリュット(極辛口)のみ

 

・一目でわかる熟成具合

銘柄一覧

ブルーノ パイヤール プルミエール キュヴェ / Bruno Paillard Première Cuvée

ブルーノ パイヤール プルミエール キュヴェ

 スタンダードキュヴェながら、20%を樽発酵、リザーブワインの比率も35%と、ブルーノパイヤールらしい造りこみようが光る。

 コストパフォーマンスにうるさいワイン好きも黙る逸品。

 ピノ・ノワール 45% シャルドネ 33% ピノ・ムニエ 22%

ブルーノ パイヤール ブリュット ロゼ プルミエール キュヴェ/ Bruno Paillard Brut Rosé Première Cuvée

ブルーノ パイヤール ブリュット ロゼ プルミエール キュヴェ

 BouzyブジーVerzenayヴェルズネイのピノノワールを活かしたロゼ。しかしながらベースにある良質のシャルドネの存在感を示す。ワインメイキングは一貫したブルーノパイヤールのスタイルで隙が無い。

 イチジクと合わせた生ハムや、鴨肉の冷菜などで始まるディナーのスターターに。

 ピノ・ノワール、シャルドネ

ブルーノ パイヤール ブラン ド ブラン グラン クリュ / Bruno Paillard Blanc de Blancs Grand Cru

ブルーノ パイヤール ブラン ド ブラン グラン クリュ

 シャルドネハウスの説得力あるブラン ド ブラン。 

 二次発酵の際、糖分と酵母の添加を減らす「デミ・ムース」と呼ばれる手法を採用し、ガス圧を押さえた柔らかな泡立ちに仕上げています。

 フレッシュハーブのスプレー、新鮮なメロンのノート。柑橘の皮を口に含んだような引き締まったアフターが心地よい。
 


 シャルドネ 100%

ブルーノ パイヤール エクストラ ブリュット アッサンブラージュ ミレジメ / Bruno Paillard Extra Brut Assemblage Millésimé

ブルーノ パイヤール エクストラ ブリュット アッサンブラージュ ミレジメ

 『Sillon(仏語で溝、畝)』をテーマにしたクロード・ヴィアラ氏の描いたラベル絵は、シャンパーニュの奥深さや凝縮感を表現している。

 20%を樽発酵し、澱とともに7年間の瓶内熟成。旨味と複雑さを備えていく。

 トップには砂糖漬けの黄色いドライフルーツ。金柑やアカシアの蜂蜜、ブロンドキャラメルのノートがあとに続く。
クリーミーな味わいは、甘いスパイスやナッツを伴い、とても豪華な印象。

 ピノ・ノワール 60% シャルドネ 40% (2012)

ブルーノ パイヤール エクストラ ブリュット ブラン ド ブラン ミレジメ / Bruno Paillard Extra Brut Blanc de Blancs Millésimé

ブルーノ パイヤール エクストラ ブリュット ブラン ド ブラン ミレジメ

 現行の2012はまだまだフレッシュさを保っている。カリッとしたアーモンドやマカロンのクリスピーなノートやソルティなミネラル感が印象的。

 繊細でエレガントな味わいを活かすには、甘みのあるものでなく、スパイシーさや、塩っぽさを愉しむような食事と合わせたい。

 シャルドネ 100%

ブルーノ パイヤール N.P.U. (ネック プリュ ウルトラ) / Bruno Paillard N.P.U.

ブルーノ パイヤール N.P.U.

 ラテン語で”Nec Plus Ultraネック プリュ ウルトラ(それ以上のものは無い)”と命名された、文字通りのフラッグシップ。

 7つのグランクリュのブドウのみを用いて、全量を225ℓの小樽で一次発酵させます。

 その後、澱とともに10年間過ごし、デゴルジュマン後の休養期間が複雑さをもたらすというパイヤールの信念により、セラーでさらに2年半の熟成を経ています。

他のキュヴェと比べ、ドザージュ(補糖)も3g/ℓとさらに低めです。

 パワフルな果実味、メレンゲ、ヌガー、ローストしたヘーゼルナッツ、焦がしたオレンジやレモンピール。とても濃密で、ガストロノミック。

 ピノ・ノワール 50% シャルドネ 50%

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